日本の農薬使用量が激増|世界一の「農薬」大国といわれる日本の現状

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農薬使用量の国際比較

これは、2009年の農林水産省の資料ですが、この時点で、既に韓国を抜き、世界トップクラスの使用量です。

しかしながら、残利用農薬基準は、現在より高めで、食品中に残留する農薬の濃度は、ある程度抑制されていました。

お茶の残留農薬基準

以下、農林水産省公表の「お茶」の残留農薬基準の国際比較ですが、農薬大国といわれいてる米国や韓国と比較しても、高い基準であるとこが明白です。

農薬名日本の基準値(mg/kg)CODEXの基準値(mg/kg)韓国の基準値(mg/kg)中国の基準値(mg/kg)タイの基準値(mg/kg)ベトナムの基準値(mg/kg)米国の基準値(mg/kg)カナダの基準値(mg/kg)オーストラリアの基準値(mg/kg)EUの基準値(mg/kg)
BHC0.20.01基準値なし0.01輸入を認めない不検出0.1不検出0.01
クロチアニジン500.70.7基準値なし0.70.770700.70.7
DDT0.20.010.20.01輸入を認めない不検出0.1不検出0.2
ジノテフラン257.0基準値なし0.01輸入を認めない500.10.020.01
グリホサート10.0110.01輸入を認めない1.00.122
イミダクロプリド1050300.550輸入を認めない不検出5010※20.05※1
ニテンピラム100.01基準値なし0.01輸入を認めない不検出0.1不検出0.01

※この表は、 2020年2月13日 農林水産所公表の品目別残留農薬基準値をもとに作成

中国と比較しても日本の基準は甘く、10年位前でも日本から、中国に輸出した果物や野菜が、中国の残留農薬基準をクリアできず、輸入できなかったという話はよく聞きます。

残留農薬基準が高めの農薬成分

以下、上記の表に、日本よりも基準が厳しい基準の国をピンク色で表示したものですが、中国以外は、ほぼ日本より基準が厳しいことがわかります。

ヨーロッパの基準と比較すると、

ジノテフラン で2500倍、ニテンビラムで1000倍、その毒性から既に禁止されているはずの、DDTやBHCについても、基準が設定されていて(本来はアメリカ同様「不検出」が妥当であるはず)、かなり甘めに設定されていることがわかります。

上記はお茶の基準ですが、お茶は、収穫後洗浄することなく、加熱乾燥されて製品化されますので、特に残留濃度が高くなり、それに合わせて、基準を甘めに設定されているように思えます。

収穫まで何回農薬を撒くのか?

以下、参考に代表的な作物の農薬散布回数を掲載しますが、キュウリやミニトマトなど生食するような野菜が散布回数が多めです。

作物別化学肥料及び化学合成農薬の使用の目安

この表は、石川県のものですが、慣行通りだと、使い過ぎという認識があるのか、県が主導し、使用料の目安を慣行よりもかなり低め(3割程度)に設定しています。これは素晴らしい取り組みだと思います。

※化学肥料については、成分は、窒素、カリウム、リンなどで、直接的に人体にダメージは与えないと解されますが、土壌が変化してしまうため、石川県の場合は、こちらも抑制されています。

残留農薬をできるだけ摂取しないためには

一番は、有機栽培や減農薬のものを選ぶということですが、一番の対策は、よく洗うということです。

中国などでは、野菜洗い用の洗剤も普及していますが、日本の場合、サラダやネギを刻む場合、それほど洗わずに調理してしまっている場合が多いので、とりあえず、水に浸し、よく洗う(水に残留した農薬の環境への影響の問題はありますが…)ということが重要です。

  1. 流水洗い
  2. こすり洗い
  3. あく抜き(酢や塩)
  4. 下ゆで・・・茹でた水は捨てる
  5. 農家を指定・・・有機栽培(有機JAS認定)、グローバルGAP、特別栽培農産物など一定の基準をクリアしたものから選択

特にトマトや、イチゴなどは流水でよく洗うのがよいでしょう。

※一般的に農薬、殺虫剤は水溶性のものが多く、油溶性のものはそれほど多くないので(例外もあります)、よく洗いましょう。農薬は野菜の表面のみに付着していると思われがちですが、水で流れ落ち土に浸透し、根から吸い上げて吸収されていますので、含有しているのは表面だけではないと考えてください。

ベストは有機栽培ですが、宅配や、やる気があれば、自身で栽培するという選択肢もありますね。

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解説動画(一般論ですが…)はこちらをご覧ください。

参考動画

こちらの記事もご覧ください。

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